【MLB】ヤンキース残留の松井秀、NY市内で特別講師
ニューヨーク・ヤンキースとの契約延長に基本合意した松井秀喜外野手(31歳)がこの日、マンハッタンの非営利団体「ジャパン・ソサエティー」で日本語を学ぶ人々を前に「日本語特別講師」として招待され、先生役を務めた。
会場を埋め尽くした生徒たちからの質問は珍問、難問の連続。「松井先生、ゴジラのほかに、いいニックネームはないですか。ウルトラマンはどうですか?」と 問われると、松井は「ぼくにウルトラマンはちょっと、かわいすぎます。ゴジラの方がいいです」と照れ笑い。みな爆笑に包まれた。
日本語 の勉強に明け暮れる生徒だけあって、ヤンキース内で他の選手にどう日本語を教えているのか、といった興味津々の話題にもなり、松井は「(ジョー・)トーレ 監督とは会えば必ず『コンニチワ』と声を掛け合っています」と先生ぶりを披露。ヤンキースで一番仲のいい選手を問われると、「みんな仲はいいけど1人挙げ るとすれば(デレック・)ジーター。歳も同じで、家も同じアパートに住んでいて共通点があります。彼がベストフレンドかな。食事もたまに一緒に行きます」 とチームきっての人気者との交友ぶりを明かした。
ニューヨークでの生活面にも話が及び、試合前には必ずおにぎりを2つ食べてグラウンド に出るなどパワーの秘訣も紹介した。「ホームシックにはかからないのか」との質問に松井は、「いろいろな国のおいしい食事が食べられるニューヨークは独身 のぼくにはありがたいです。ニューヨークで嫌いなところは何もないです。いや、ひとつ好きじゃないところがあります」と意味深な発言。生徒たちが次の言葉 を待つと、「車の運転が荒い。危なくてしょうがない」と苦笑いしながら苦言を呈すると、全員が納得した。質問は多岐にわたり、「人種差別を受けたことはな いか」といったシリアスな内容も。「ぼくはあまりないです。特にニューヨークにはいろいろな国の方がいらっしゃるから非常に親切に接していただいていま す」と満足感を表した。
この質疑応答は、ヤンキースとの契約延長交渉の合間を縫って行われた。「5000万ドル(約59億6000万 円)もらったら何に使いますか。大リーグのチームのオーナーになったらどうですか?」と“厳しい”質問が飛ぶと、「それだけでは大リーグのチームは持てま せん。将来的にマイナーのチームなら面白いかも」とかわし、「何かファンデーション(基金)のようなものを作って将来は寄付できたらと思います」と今後の 計画について言及した。イベント終了後、マンハッタンのホテルで契約交渉の最終的な詰めが行われ、めでたく4年契約で合意した松井。懸案事項が片づき、安 堵した表情だった。
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