小1女児、下校中殺される…段ボール箱に入れられ遺棄
22日午後3時ごろ、広島市安芸区矢野西の住宅街の空き地で、女の子が段ボール箱の中でぐったりしているのを通行人が見つけ、110番通報した。
女の子は市内の病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
死亡したのは広島県警捜査1課の調べで、近くの陸上自衛隊員木下建一さん(38)の長女で、同市立矢野西小1年、あいりちゃん(7)とわかった。
あいりちゃんの体に粘着テープが巻かれていたことなどから、県警は、下校途中に殺害され、段ボール箱に入れられて現場に遺棄された可能性が高いとみて、殺人と死体遺棄容疑で海田署に捜査本部を設置した。
県警は周辺で不審者が目撃されていないか、聞き込みに全力をあげるとともに、23日に司法解剖して詳しい死因を調べる。
調べによると、あいりちゃんの遺体には外傷や首を絞められた跡はなく、捜査本部は窒息死した疑いがあるとみている。あいりちゃんは、前かがみに折り曲げられて、段ボール箱に入れられていた。
制服のブラウス姿で靴をはいていた。近くでランドセルが見つかった。体には粘着テープが巻かれていた。段ボール箱には、ガス器具メーカーの文字が書かれ、粘着テープでふたが閉じられていた。
発見現場は、小学校の西約600メートルで自宅とのほぼ中間にあたるが、通学路からはずれているという。車が1台通れるほどの細い路地を抜けたところにある約50平方メートルの空き地で、平屋のプレハブ小屋が立っている。
段ボール箱は空き地の高さ約20センチの石垣の上に置かれていた。近くの住民によるとこの日午前中は見当たらなかったという。
同小では22日午後に来年度入学する新1年生の健康診断があるため、全校児童が午後0時30分ごろに一斉下校したが、あいりちゃんは1人で自宅に向かった らしい。市教委によると、午後3時20分ごろ、県警から同小に連絡があり、その直後、あいりちゃんの母親から同小に「子どもが帰らない」と電話があったと いう。
あいりちゃんは、両親と弟の4人家族。今年夏、父親の転勤で千葉県から引っ越し、2学期から通学していた。
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