ジーコ監督抽選会へ出発「どこでも来い」
日本代表ジーコ監督(52)が、覚悟を決めた。5日、W杯1次リーグ組み合わせ抽選会(9日、ドイツ・ライプチヒ)に出席するため渡欧。対戦国が、世界の どの国になっても動じない意思を示した。11月に来日した際には母国ブラジル、開催国ドイツとの同組を回避したい意向を示していたが、すでに腹はくくっ た。慌てず騒がず、運命の日を待つ。
どこでも来い。ジーコ監督の心は、固まっていた。出発前の成田空港で、抽選に臨む心境を明かした。「どこと当たっても、いつもと同じ。勝てるように準備してきたのだから、やるしかない。決まったところと、やるしかないんだ」。強い気持ちを、コメントで示した。
抽選会に出席すると言っても、事態を見守るだけ。自分でくじを引けるわけではない。戦力面では、できる限りの準備をしてきたからこそ、あれこれ考えることはやめた。
11 月4日に再来日した時は、違った。「母国もそうだし、開催国とも(1次リーグで)当たりたくない。開催国は1次リーグを突破できることになっている(笑 い)。一緒だと決勝トーナメントへ行けるのは残り1つになるから」と、ブラジルとドイツとは同組を回避したい気持ちを明かしていた。あれから1カ月たち、 無の心境に近づいた。
韓国と共催した02年大会のように、今回は1次リーグでシードされない。強豪がひしめく第1シードの国々との対戦を余儀なくされる。W杯出場を決めた直後、選手たちに「カップを取りにいく」と鼓舞した指揮官は、スケールの小さな考えをすでに捨てていた。
抽選会を前に、各国の監督たちは、微妙な駆け引きを始めている。ブラジルのパレイラ監督は、同組を避けたい国としてポルトガルとドイツを挙げ「ブラジル、 ポルトガル、日本、コートジボワール」が最悪のケースと想定。ポルトガルのフェリペ監督は、ブラジルとの早期対決を熱望している。考えやコメントは、選手 たちにも伝わり、心理的な影響を及ぼしかねない。だからこそジーコ監督は、弱気な姿勢を一切見せずに旅立った。
この日、空港には2時間以上も前 に現れた。高ぶる気持ちが、行動に表れた。だが、午後1時半出発のフライトが機体トラブルにより、午後4時すぎになった。これは、嵐の前兆か-。ジーコ監 督はスイス・ジュネーブで余暇を過ごし、ドイツ入りは抽選会前日の8日。あと3日で、ターゲットは明らかになる。
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